一万キロか半年どちらか早いほうで変えろと言われている、プントmk2 rev.Aのエンジンオイル。すっかり忘れていましたが何時の間にか一年経ってしまったので、慌てて交換することにしました。交換サイクルが記録簿通りだとすると、なんと2年ぶりの交換となるからです。たしか購入時に納車整備で換えてくれてたはずだけど。オイルも減ってないようだったし、特に症状のようなものも無かったのですが。
僕は免許取り立てですので何でも自分でやってみたいお年頃、もちろん自分で替えることにしました。
まずは揃えるもの
思いのほか必要なものが多い。
・フロアジャッキ(余裕を見て2t用) 2,980円
・ジャッキスタンド(余裕を見て3t用) 2,480円
・輪留め(フロントアップなので無くても良いが、念のため) 1,180円
・フィルターレンチ(買わなかった)
・廃油受け 409円
・オイルフィルター fiat純正(型番:46544820) 1,680円
・紙漏斗 252円
・アーレンキー12mm 228円
・ジャッキに咬ませる木片(詰め放題) 298円
・自作スロープのための木材 150円
・木工ボンド 78円
・耐油手袋 348円
・プラダンプレート4*910*910mm(ジャッキを滑らせるための床材) 298円
・作業用ゴーグル 98円(使わなかった)
小計 10,479円
どうせ二回目以降は楽しくないので、整備工場に頼むかもしれません。そのため安全には気を遣いつつ安くあげたい。予算はだいたいオイル抜きで1万円くらいで遊んで学習できれば良いとしました。ホームセンターでやってもらえば工賃500円なんですけどね・・・。
オイルの選定
オイル指定は 5W-30 to 10W-40 Synthetic, Multigrade。純正指定品はSerenia 20Kで、10W-40です。
Haynesマニュアルの指示はSynthetic、つまり化学合成油であればよいとなっていますが、日本の取扱説明書には部分合成油となっています。化学合成油の種類はエステル、PAO、VHVI(ハイドロクラッキング)などがあるののですが、モービルとカストロールのいざこざもあってSyntheticとは果たしてどの油を指すのかが混沌としています。よくわからないままにWikipediaをたぐったところ、APIグループIIIが基油のSynthetic(VHVI)とグループIVもしくはVベースのSynthetic(PAO、エステル)ということになるようです。
つまり、(鉱物油は除外されるので)部分合成油なのか全合成油なのか、全合成油だとしたらVHVIなのかPAOなのか、という選択になります。ただPAOは古い車種だと設計当時想定されていないため、オイルシールなどを攻撃し漏れてしまうかも?という噂がありましたので除外しました。
また部分合成油なのか全合成油なのかという問いは、VHVIが鉱物油をハイドロクラッキングして精製されたものであること、mobil 1など、PAOであっても添加成分などを考慮して100%合成油とは言わなくなってきているという話もあり、全か部分かということはさておき、ベースオイルを基準に考えたほうがシンプルでわかりやすいと思いました。今回の場合は鉱物油ベースでPAOもしくはエステル配合か、VHVIかということになります。
次に粘度を考えます。低温時粘度が5W~10W、動粘度が30~40、のマルチグレードですので、この範囲で考えると5W-40がもっとも期待できる粘度性能ということになります。おそらくプントの発売時に0Wなどという低温時性能は存在しなかったと思われるので0Wでもいいと思うんですが、そこは小心者なので攻めません。これから冬であること、エンジンも10年モノですので(快調ではありますが)摺動部のクリアランスが不安であることを鑑みて、できれは5W-40を探すことにしました。
ここまで決めて、ネットを探しても3L~4Lの少量での販売はあまりないため、近所の店に行って考えることにしました。在庫は粘度を5W-40と考えるとあまりなくて、ホームセンターでは全滅に近い状況でした。5W-30とか10W-40ならよくあるんですけどね。スーパーオートバックスに行っても、PAOを除外するとさらに狭まります。もうほとんどVHVI一択みたいな感じになってしまい、ちょっとだけ安売りしていた elf excellium SP SM 5W-40(3980円/4L) にすることにしました。このオイルは時期によっては2980円/4Lまで落ちるようです。
・オイル elf excellium SP SM 5W-40 4L 3,980円
合計 14,459円
さて、いよいよ交換です。つづく。