寺門広気展覧会

いやー先週は危なかった。
なんとか人間界に生還いたしました。寝ないでもなんとかなるもんだなどと高をくくっていたら、最終的には心臓が疲れた疲れたと言い出したので慌てて睡眠を取りました。

さて、昨日土曜日はいろいろと忙しいが実り多い一日だった。
まず昼前からひさびさの太陽を浴びつつ散歩、谷保のすえひろ亭へ。ここは前からおいしいと噂は聞いていたんだけど、入ったことがなかった店。有頭エビフライのスペシャルランチ2000円也、すごい大きさ。僕は(まだ体がスクランブル状態だし)無理そうだったのでオムライスを頼んだんだけど、エビフライも半分くらいいただいてしまった。しっぽも頭もほとんど食べた。うまい!!また来る。

その後アントルメでケーキ(洋梨のコンポートがすごい!)を買い、

Agreable Museeへ。ebagos祭みたいになってた。相変わらず女子色が強いがいいお店です。カフェもある。文子の頼んだカフェオレがめっちゃうまかった。

いったん帰宅。この日は「黄色い鳥器店」で寺門広気展があったのでそそくさと正装(ほうばいでもらったネクタイ柄Tシャツ)し、自転車で向かう。なんと展示数500!普通の展覧会だったら何も考えず喜んで巡るところだが、買うとなれば話は別だ。この膨大な作品の中から「他の客より早く」自分に合った作品を探さなくてはならない。これはちょっとした競争だ。金曜に来れば良かった、ほんとに。でもまだ修羅の世界の住人だったからな。40分ほどで10くらいの候補にめぼしをつけた。最終的には半分に絞ったが、今回は我ながらよいチョイスをしたと思う。

寺門さんには初めてお会いしたのだけれど、聞いていた通りたいへん気さくで親しみやすい方で、いろいろと興味深いお話を聞くことができた。この方の作品は実用品としての優れた機能がありながら、絵付けに関しては奔放にエッジを攻めるドライブ感を持っている。と僕は思っている。絵付けが自由かつハッピーでありながらも同時にノスタルジーや憂い、アイロニーといった要素を内包している点、また瞬間的に目に飛び込んでくる『引用』のおもしろさ(昨日売れてしまった皿にはジャブローの皿があったとか)が特徴なのだが、ご本人にいろいろと聞いてみると、そういった要素が氏のコンテンポラリーアーティストとしての下地によるものであるということが分かり大変驚くとともに、なぜ僕がこの人の作品に惹かれるのかも得心がいった。ちょうど大学時代にメディアアートの洗礼を受けている僕らの世代にとっては手法そのものがツボな上、引用もとが完全に同世代のメディアでありながら、村上隆ほどオタク世界の内側に墜ちきらない。その距離感がちょうどよいのだ。(僕の技量が足りず作品を殺してしまうので、写真は割愛)

過酷な一週間の最後にすばらしいご褒美があったものだ。行って良かった。

さて、その後お店のタカハシさんと寺門さんに誘われ、そのまま夕方からのBBQにおじゃますることに。ノイフランクのソーセージに手羽元のハムを七輪で焼く。うまい。ビールが進む。11月の益子の陶器市に誘っていただいたけど、これはよく考えたら延期されたT子さんとの仕事合宿と被る。残念だが来春。
そこへR1に乗ったO野氏がY’sに着いたとの連絡が。梱包してもらった作品をまだ受け取っていなかった&&ビールを飲み終わっていなかったので、黄色い鳥まで来てもらうことに。武蔵小杉から30kmくらいなので多少は疲れているだろうということで彼もBBQに少し参加してもらい、休んでもらった。店頭はすっかり楽しい酒盛りの様相を呈してきていたが、あたりもすっかり暗くなったので場を辞すことにした。うーむすばらしい土曜だった。

その後僕らはY’sへ。僕のドロハン化のための最後のパーツを買うためだ。ハンドル、バーテープ、ブレーキワイヤー、ステムコラム。
ただ、これらのパーツを組み上げるのは来週になるだろう。日曜は目白へ祖母の見舞いに行く。